従来型の畳。
もちろん大変素晴らしいものですが、畳の素材や製法も多様化して来た現在、新しいデザイン性を求めるニーズが高まって来ました。
そこで宇都宮市の石川畳店が創始者として、商標登録、実用新案を取得して、規格化したものがモダン乱敷き畳です。
今までは、一部屋全ての畳は、基本的に同じ様式でした。
同じ色柄、同じ素材、同じ大きさ・・・均一である事が常識で、並べ方も、全国ほぼ同じような方法論のもと敷き込まれていました。
この、モダン乱敷き畳はこれまでと異なる考え方で作られています。
ヘリがある畳とない畳。
カラーの畳と天然色の畳。
正方形の畳と長方形の畳。
様々なタイプの畳を組み合わせて、よりデザイン性に富んだご提案を可能としています。
ただし、加工の難易度は上がります。
そもそも、様々な広報の畳を混在させる事は、これまでの製畳技術では存在していませんでした。
異なる畳どうしを並べても、バランスを失わないように、荷重を分散させるには、ミリ単位のコントロール技術と、美しい直線を見せるための独自のノウハウが必要です。
また、最終的なイメージを全員で共有する提案能力はもちろんの事、
最終的に奇麗におさめるための敷き込み技術すら、新しく開発する必要がありました。
カンタンに言うと、畳の再発明です。
実際全ての畳屋さんが高いレベルで、モダン乱敷ができるわけではありません。
そこで、2013年、モダン乱敷きの畳の会という形で全国の有志が集まり、知識や技術の交流をはじめました。
このようなグループに弊社も参加させて頂いております。